デザインの捉え方で、世界の見え方が変わる
私たちは、『ビジネス』と『お客様』をより良くつなぐデザイナーとして、企業や商品サービスのビジネスブランディングデザインを行っています。ブランディングというお仕事は、心からこの世の中に必要なものであると思えるし、私たちのプロフェッショナルなブランディングを求めてくれる方々がいることを日々実感しています。
24年前、グラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートした私は、会社員として、エンターテインメントの宣伝美術、広告代理店での企業広告、経営者と直接対峙する企業ブランディングといった、ありとあらゆるデザインを行ってきました。肉体的にも精神的にも苦しい状態でしたが、なぜか胸の奥底だけはワクワクしていて、高揚感あふれるデザインをたくさんさせてもらえたことは、何者にも代え難い経験です。
「デザインで解決できることは何かあるか?」「デザインでなくても解決できることはないか?」と問い続けてきたからか、10年目を過ぎた頃から、デザインで解決できることなんてたかが知れているかもなと思うようになりました。
この考えはさらにエスカレートし、出来ることであればデザイン業界から離れようともしていました。
そんな中、2011年3月11日に東日本大震災が起こりました。デザインで誰も助けることの出来ない無力さを感じる毎日でした。デザインというものは、一番必要のないもの。これまでの人生を否定されたような最も辛い時期でした。
この状況から抜け出したい、デザインのないところへ行きたいと、仕事が終わった後、ひたすらビジネスアイデアを考え続ける毎日でした。そんなある日、デザインから離れる方法を考え続けて煮詰まっていたところ、ふと、この言葉が浮かびました。
私が誰かを幸せに出来るのは
デザインだけだ
その時、目の前がとてもクリアになったことを覚えています。「デザイン」も捉え方次第では、人生のすべてがデザインそのものではないか、と思えたことが大きかった。生きていること自体がデザイン、ご飯を食べることも、会話をすることもデザインです。私がずっと悩んでいたのは、自分自身をグラフィックデザインやウェブデザインなどの狭義のデザインの中に閉じ込めていたからだと初めて気づいたのです。
「世界」という言葉でさえ、人それぞれ捉え方が違う。興味を持ったり、経験したこと以外を「世界」として認識しにくいものだなと改めて感じました。
私が探していたものは、隣にあるものでも、遠くに行けば手に入るものでもありませんでした。目の前にあるものに対して、捉え方を変えるだけで希望あふれる世界が待っていたのです。
私がいま全力を注いでいるデザインは、関わらせていただく企業の「なぜ事業を行うのか?」という軸をしっかりと整えることです。その後、グラフィックデザインやウェブデザイン、パッケージデザインなどで届けたい想いをシンプルに表現して商品やサービスを愛していただくことが、どんな業界のどんな中小零細企業であっても最も必要なことだと考えます。
売上だけに目を向け、むやみやたらに商品やサービスを提供しても、お客様からの応援や期待がなければただの独りよがり。これからの時代、企業が社会にとって必要な存在になっていくためには、一貫性を持ちながら軸をしっかり保ち続け、自分ごとのように応援してもらえるようになることが重要ではないでしょうか。
代表取締役
北本 浩一郎
企業・サービスの方向性や世界観の構築など「どこから手をつけて良いか」「どこから改善すれば良いか」と悩まれている課題については、私たちが解決できる可能性があります。オリエンテーション資料の用意は必要ありません。まずは相談からでも、お気軽にお問い合わせください。
お問合せ先: info@cicata.jp
担当: 松田